断捨離トップは「衣類」のなぜ?

日本では、歴史を遡り、古くから物を大切にする精神が根付いていました。
江戸時代は、究極のリサイクル時代と言われるほど、衣類はもちろんのこと、水や米などの農作物までもが1つの用途で終わらず、今では平気で捨てている物も、いくつものことに何度も利用し、大切に使われていました。
その頃は、今とは違い、全ての物がいつでも好きなだけ手に入る訳ではなかったため、そのような手段が取られていましたが、現代は、市場に物が溢れ、水も食べ物も昔に比べると不自由なく手に入れられることが多くなってきました。
また、文明の発達と共に、技術も進歩し、多くの家電製品をはじめ、たくさんの便利品(=いわゆる贅沢品)が出回り、簡単に利用できる世の中になりました。
そのこと自体は、悪いことではありませんが、次々に出てくる新商品や新製品、流行性などにより、多くの人が、1つのものへの拘りが薄れ、何でも複数所持するような風潮になってきています。
故に、使えなくなったから、それを捨てて買うのではなく、欲しいと思った時に買い、複数の物を使い回すことが増えました。
しかし、その場合、捨てる機会は減るため、どんどん所有物が増えていくことに繋がり、活用されることの無い、眠っている物の行先について悩むことになります。
そこで、数年前に登場した「断捨離」ブーム。
物を多く持たないことが、日常生活、暮らしに大きく影響を与え、心身をも変えるという、言わば一種の革命のようなものが浸透し始めました。
断捨離と聞くと、物を捨てることのイメージが強いですが、ただやみくもに捨てるのではなく、物への執着を取り除き、身の回りをきれいに保つことで、心身共にスッキリすることが目的と言います。
興味のある方は、できるだけ情報を集め、自分の価値観軸を見直すことから始めましょう。